利益相反取引の禁止...

利益相反とは?@

利益相反というのは、
本来は、複数の利益が相対立
あるいは競合する状況のことをいいます。

 

金融の分野で利益相反といった場合には、
金融機関が利害の相対立する顧客の利益のうち、
どちらか一方の利益を優先させたり、

 

顧客の利益よりも自己(預金者や株主)
の利益を優先させるケースで問題となります。

利益相反とは?A

また、銀行が証券業務や信託業務を
兼営すると発生するおそれがあるとされ、
銀行・証券、銀行・信託分離の根拠の1つとされてきました。

利益相反取引とは?

利益相反取引というのは、
取締役と会社間、親権者と子間のように、
当事者の一方が
他方を代表(代理)してする取引のことをいいます。

 

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利益相反を回避するには?

利益相反を回避するには、
顧客と利害関係者への十分な取引情報の提供※や、
金融機関における内部情報の乱用や
資金取引面での部門間の共謀等を防止する
遮断措置(ファイアウォール)等が必要とされます。

 

ちなみに、日本でも
業態別子会社方式の開始に際して、
次のような措置が講じられました。

 

■人的交流の制限 
⇒ 例えば、取締役等の兼職禁止などです。

 

■営業所等物理的分離

 

※ディスクロージャーの徹底です。

利益相反取引の禁止

利益相反取引は、
原則、自己取引として禁止されています(民法108条)。

 

ただし、実際には、
取締役が会社から貸付を受けたり、
会社が取締役の債務を保証したりする行為は、
利益相反取引に該当しますが、
取締役会の承認があれば認められます(商法265条)。

父が子の不動産に抵当権を設定する行為は?

親権者である父が、子が所有している不動産に、
自分のための抵当権を設定する行為は
利益相反取引に該当します。

 

なので、この場合は、
子のために特別代理人の選任を
家庭裁判所に請求しなければなりません。

 

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